心と体

認知症老人と上手なコミュニケーション

新聞の切り抜きからメモ(講演)
 アメリカのソーシャルワーカーが開発した「認める(バリデーション)」介護法
  *気持ちを理解する
     認知症のお年寄りが突然、「お母さんと会いたい」と言い出すとき、どう対処?

       ① 「あなたのお母さんは、亡くなっていますよ。」→不安を感じさせる

       ② 「お母さんは、明日来ます」→不信を招く

 こんな時の対処方法を考えるために、アルツハイマー病の段階を理解し、それぞれの段階にふさわしい具体的なコミュニケーション方法を提示     表①

 1 認知障害(認識力はあるが、人生に失望しており、他人に不安や怒りをぶつける)
 2 日時、季節の混乱(今がいつかわからなくなる)
 3 繰り返し動作(おなじ動作を繰り返す)
 4 植物状態

 各段階に応じたバリデーション(認める)のテクニック
1の認知障害の段階の老人へは、「繰り返し(本人のことばを繰り返す)」「思い出話をする」「好きな感覚を用いる(視覚的な表現が好きなら視覚的な表現できく)」「極端な表現を使う(人生で一番怖かったことは?)」

 例: ① 「夜中に部屋に誰かが忍び込んだ」-「部屋にだれかが忍び込んだのね」とお年寄りのことばを繰り返す。その人が視覚的な表現が好きなら「どんな服を着ていたの」などと聞く。 
    ② 「怖かったのね。人生で一番、怖かったのは何」と極端な表現を使うのも有効。 

 こうした会話の中で、お年よりは人生の苦労を語り、失望や不安を吐き出すことができる。心の中に閉じ込めた思いが問題行動となって現われるので、誰かがその思いをわかってあげれば、問題行動は消える」 この考え方が 「認める(バリデーション)」の基本。

 認知障害のお年寄りは、しばしば攻撃的。介護はとても辛い。→精神集中法で解決

    『この人が嫌い』などと心の中で感情を吐き出した後、深呼吸を8回して、こころを落ち着かせる。その後で認める(バリデーション)を行う。

 「日時、季節の混乱」から「繰り返し行動」の段階にいる人は、論理的な思考が失われている。ことばによるコミュニケーションが難しいので「タッチング」と「音楽」を使う。頬を優しく触れ、低い優しい声で子守唄を歌う。

 *一日に5-10分
  集中して認める(バリデーション)を行うのは、一日に五分から十分。繰り返すうちに問題行動の回数は減っていく。

 講演者からのアドバイス
  「認知症の親を介護する場合、感情が入るので辛くなります。でも一日に五分、すべてのエネルギーをつかって話を聞いてあげてください。お母さんが怒っているなら『お母さん、怒っているのね。』と言ってください。話を終える時は『怒っているので。それはよくわかるわ。私は行くけど、また帰ってくる』と言えばいいでしょう。」

  主な認める(バリデーション)のテクニック 表②

・事実の基づいたことばを使う

・リフレージング(本人のことばを繰り返す)

・極端な表現を使う(最悪・最善の事態を想像させる)

・思い出話をする

・お年寄りの好きな感覚を用いる(視覚的な表現とか)

・真心をこめたアイコンタクトを保つ(相手の目を直接見る)

・はっきりとした低い、優しい声で話す

・タッチング(触れる)

・音楽を使う

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