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S様へ 二

徳島の母の書いたものです。ご覧いただければ幸いです。

   S様へ 二

 

 ひりり、ひりりと声がして、眼白が来ているなと思った。 国道沿いのこの辺に、メジロが来てくれるのはありがたいことであった。

 そこで二段になっている上のほうの窓を少しあけメジロをのぞいて見る事にした。そしておどろいた。

 頭に、反った冠のあるきれいな鳥がピラカンサの実に来ているのであった。それも大勢で十羽近くの集団である。

 なんとかこれを写真にとれないものかとカメラを探し椅子をひっぱってきた。

 カメラの幅だけ窓を開け、丁度よい位置に腕で固定してから待つことにした。

 すぐに腕が痛くなったが、落ち着きのない鳥である。きた!と思ってシャッターを押そうとするともういない。何度ももう来ないかと思ったが、それでも息を殺して待っているとだんだん鳥の気持ちになってくる。

 何となく、シャワシャワ、というような、空気の動く気配がし始めると、どこからとなくレンズの中へ一羽、二羽と入ってくる。

 ひろげた羽の色に、紅、青などがちらちらする。

 さてこれらが我がカメラに写っているかどうかはまだ解らない。 

 ただ、絵入りの本でこの鳥が緋連雀である事が解った。翌日もまた連なってやってきて、二日の間にピラカンサの実を食いつくしてしまっている。

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