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俳句 30句競詠

今年の5月に母から送られてきた手紙から転載します。興味のある方はご覧下さい。

        冬の鵙(モズ)

 冬の鵙嘴(ハシ)ぬぐひをり畑の垣

 夜雨ありし狸まつりの谷の水

 竹伐りて積みてその儘(ママ)年つまる

 水仙の魁(サキガケ)を活け久女読む

 十二月何か画きたし何か縫いたし

 菊刈りて老人ばかり通る日よ

 留守勝の家が隣に花八手(ハツデ)

 年寄といふ安穏の阿茶羅漬(アチャラヅケ)

 薄氷に空うつりいし父母の墓

 春風邪の心地鯖寿司買ひに出る

 種浸す頃の寒さと思ひみる

 生簀籠のぞけば鳴門桜鯛

 山桜祖谷衆太鼓保存会

 胡瓜苗植う雪加(セッカ)の縄張に

 無人駅遍路が下りて塔見えて

 城山の裾に貝塚の鳶

 黄の牡丹線路に近き家にかな

 川上へ海月(クラゲ)漂着子供の日

 たんぽぽの白も黄も絮(ワタ)とばすなり

 淡竹(ハチク)の子手折り易くて手折らるる

 粉は鋏使ふこと知り金魚草

 校庭の土流れ出す暴れ梅雨(ヅユ)

 梅雨寒や電気をとほすカーペット

 疲れ目にしむる赤さや立葵

 鬱といふ字むつかし秋桜

 尾瀬へ道岐るるところ蕎麦の花

 礼儀正し東京の子よ霧の尾瀬

 虫籠は屋形舟模すハーン展

 新米の寿司よと集ひ従姉妹会

 爽涼や「気」の一文字を碑に

 

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母の随筆・詩・俳句」カテゴリの記事

コメント

コアラさん、有難う御座います。
 なかなか俳句の入力は時間がかかりまして、一日伸ばしにしているうちにとうとう年が変わりそうになり、大急ぎでアップ作業をしました。
 母の手書きの俳句集は、一枚づつスキャナーで取り込んだり、それができないものは、写真撮影をしてから編集ということで、どちらにしても結構手間でした。そこまでしても誰も見てくれなければ・・・と。
 でも、コアラさんが見てくれるだけで十分です。感謝。
 母の俳句は芭蕉とか松岡子規流の古い型の分類らしく、今師事している方の方向性と同じ。徳島新聞にその先生のことを書いた記事が載っていました。母が叱られては可哀そうなので名前は出しません。
 幾つになっても先生がいるのは幸せ?

投稿: マルガリータ | 2006年12月12日 (火) 09時55分

お母様の俳句御久しぶりです
学がないもんで よく理解してないと思いますが それなりの
読解力で読ませていただいております  それにしても
手書きの 毛筆はしみじみといいですね
又 絵とともに達筆な字も楽しみにしてます
お元気で益々お作り下さい
と お伝え下さいね

投稿: コアラ | 2006年12月11日 (月) 23時17分

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